経年変化してからが魅力?だからこそ長く着られるポケットTを
アンダーシャツからはじまったTシャツ。
第一次世界大戦の頃から、それはアンダーウェア(肌着)として生まれ、
そのまま外出するものではなかったが、メリヤスの伸縮性と吸水性の高さから、一気に普及した。そしてアスレチックウェアとしての認知が始まる。
それまでの「肌着」のイメージであったクルーネックのカットソーは、スポーツやミリタリーの「所属」を識別するため、ボディにプリントを施したことで、一気にカジュアルウェアの主力に躍り出た。まさにTシャツ自身が、身を持って「これはインナーではなく、アウターです」と定義したのである。
ポケット付きの半袖シャツいえば、ポロシャツである。JFKが着ているこのスタイルは1950年代からカジュアルウェアの代名詞の存在であった。アメリカでポケットTがデイリーウェアとして広がったのは、このポロシャツとクルーネックのTシャツが合わさったような発想からである。
そして、1960年代にはハリウッド映画のスターが積極的にカジュアルウェアを着用した。ポケットTシャツがその最たる例である。それはプリントTシャツのアイデンティティよりも格段にクールに、Tシャツを世界にデビューさせるきっかけを作った。ボディにポケットを付けるという、ごくシンプルなアドオンで・・・
「ポロシャツの襟をとったっようなもの」といった、カジュアルすぎないように、肌着のイメージがつかないようにいった工夫が感じられる説明が見られる。クルーネックのポロシャツという表現がユニークで興味深い。
「吊り編み機より希少」といわれる旧式のローゲージ編み機で編まれたウエアハウスの定番ボディ。
12番のムラ糸で独特の陰影が出るように編まれたこの生地はシャドウボーダーと呼ばれており、無地でありながらうっすらと横段のようなムラが浮かぶ。
極端に前下がりの現代的なネックラインではなく、フライスにパイピングを噛ませる事で強度を保ちながら、着込むほどにネックラインが緩み自然な前下がりが生じる。